コンパクト化、機能強化し量産化へ
1950年(昭和25年)~1960年(昭和35年)
米国でのショッピング・センターの急速な発展など、商業活動の活発化に対応して、1950年(昭和25年)に「21号レジスター」は発売されました。合計器が搭載され、コンパクト化、低価格化、レジ特有の機械音の軽減等、使いやすさと耐久性に優れ、多業種で使用されるようになりました。
レジの左側にはアルファベットでA,B,D,E,H,K,L,Mの8種類(C,F,G,I,Jは読み間違える事を懸念して削除してありました)のボタンが配され、主に取り扱い者別に使用されていました。また、右側には現金売り、貸し売り、支払いなどのボタンも配され、取引別区分も可能になりました。ボタン操作面は人間工学的に最も作業しやすいように30度の角度がつけられるなど、細かなところまで配慮された設計です。シンプルな機能の普及型から高機能搭載型まで多数のモデルがラインナップされました。
テレビ放送開始を驚きのまなざしで見つめる人々
(1953年)/共同通信社・提供
TOPICS
1957年(昭和32年)「神武景気」は戦後初の好景気で約30ヶ月続きました。民間企業の積極的な技術開発と新製品の開発など、工業化への設備投資に拍車がかかりこの経済成長を生みました。三種の神器といわれた洗濯機、掃除機、冷蔵庫が発売されたのもこの時期で、日本初のフィルター付きのタバコ「ホープ」40円も登場しました。
1950年(昭和25年)
- 商品取引所公布
- 朝鮮戦争勃発
- ユニー創立
- 米国においてショッピング・センター急速に発展
- NHK紅白歌合戦始まる
- プロ野球2リーグ制に
- 東京・青山に最初のボーリング場完成
- 電気洗濯機から家庭電化ブーム始まる
- 世界初の胃カメラ、日本で発売
戦後初の外資導入企業としてスタート
新商業経営理念である「近代商業経営政策/Modern Merchandising Methods(通称MMM)」を導入し、啓蒙活動を開始
1951年(昭和26年)
- 各地に放送局、民法ラジオ放送スタート
- 名古屋に始まったパチンコ大流行
- 山本富士子が第1回ミス日本
- 後楽園球場で初ナイター
1952年(昭和27年)
- いずみや(現イズミヤ)創立
- NHKラジオドラマ「君の名は」が大人気
- 白井義男フライ級世界チャンピオンに
- 血のメーデー事件
51号レジスター
顧客番号などの番号をプリントする装置採用
1953年(昭和28年)
- 東京・青山に日本最初のセルフサービス店「紀ノ国屋」開店
- NHK、テレビ放送開始。続いて民間も
- ビキニ環礁水爆実験で第5福龍丸被爆
- 伊東絹子がミス・ユニバースで三位に入賞
- イギリス隊、エドモンド・ヒラリーがエベレスト発登頂
1954年(昭和29年)
- 東京のデパートでパートタイムを初募集(定員220名に8000名応募)
1955年(昭和30年)
- 神武景気(昭和30~32年)
- ソ連スプートニク1号打ち上げ
- 映画全盛期—1年間で420本製作される
- 初のアルミ貨幣(1円)発行
電気釜が登場、「飯炊き革命」起こる - 日本初のトランジスタ・ラジオ発売
1956年(昭和31年)
- 八幡製鉄、中井分配所の大型の売場にセルフサービス導入
- 百貨店法公布
- 東急グループのスーパー部門「東横興業」発足
- 西武百貨店が西武ストアー(現西友ストア)を創立
- 国連加入
大磯工場竣工
1957年(昭和32年)
- なべ底景気(昭和32~33年)
- 5.000円札、100円銀貨発行
- スターリン・ソ連首相死去
- 主婦の店・ダイエー創立
- 東横興業、東光ストア(現在の東急ストア)と改称、百貨店のスーパー進出として注目される
- 最初のセルフサービス衣料店ハトヤ開店
- 東京ガスが、初のガス炊飯器を発売
- 清涼飲料水の自動販売機登場
1958年(昭和33年)
- 日米安保条約と行政協定調印
- 洋華堂、イトーヨーカ堂に改称
- デパートに銀行提携のクレジット・カード登場
- 1万円札発行
- 東京タワー(332m)完成
- インスタント・ラーメン発売
1959年(昭和34年)
- いずみやがセルフサービス方式を導入
- 岩戸景気(昭和33年~36年)
- 皇太子、美智子妃殿下(今上天皇、皇后両陛下)御成婚
- 児島明子がミス・ユニバースで栄冠獲得
1960年(昭和35年)
- 日本スーパーマーケット協会発足
- スーパーマーケット・ブーム
- インスタント食品時代幕開け