電気で動いた最初のレジスター
1902年(明治35年)~1918年(大正7年)
キャッシュ・レジスターの時代の初期に製造していた基本機種はわずか12機種でしたが、1897年までに90種類と大幅に増加しました。世界で最初の電動レジスターは、「100号レジスター」と名づけられ、1902年(明治35年)に発売されました。電気掃除機、電気洗濯機、電気冷蔵庫といった家電製品よりも、いち早く電化されたのです。この「100号レジスター」は電動で稼働し清算回数が表示されるという、当時としては大変画期的なものでした。これら初期の製品はいずれも販売店を通じて入手された顧客ニーズと、社員からの提案を基に改良・開発したもので、NCRでは既にこのころより顧客ニーズを取り入れ、製品にフィードバックするといった製品開発手法を実施していました。
この年早稲田大学が開講され、翌明治37年には、三井呉服店が株式会社三越呉服店とし、日本で初めて「デパートメント宣言」を発表しました。 大正時代に入ると、陳列法式による販売が一般化し始めました。
ライト兄弟 はじめて空を飛ぶ
(1902年)/共同通信社・提供
TOPICS
世界で初めてエンジン付きプロペラ飛行機を発明したアメリカ人・ライト兄弟(兄・ウイルバー、弟・オービル)はNCRのあるオハイオ州デイトン市で自転車屋を営んでいました。 幾度の失敗にもめげず、研究や実験を続け、ついに1903年一号機「フライヤー号」で人類初の飛行(12秒間)に成功しました。
大正初期のカフェ
100号レジスター
最初の電動レジスター
精算回数器付
1903年(明治36年)
- 人口:4,854万人余
- ライト兄弟が世界初の動力飛行に成功、59秒・260メートル
- 白木屋、座売りを廃し陳列式とし、ショウウィンドウ女子店員を採用
1904年(明治37年)
- 日露戦争開戦
- J.C. ペニー創業(米)
- たばこ専売
- 三井呉服店を(株)三越呉服店に改称、日本初のデパートメント宣言をする
1905年(明治38年)
- ライト兄弟、飛行機で初飛行(米)
NCRレジスターの販売代理権は牛島商会から米国貿易会社に移る
1907年(明治40年)
- 電気掃除機、電気洗濯機発明(米)
- 日本でトマトケチャップ発明
- 国産自動車誕生、価格千円
1908年(明治41年)
- 大丸呉服店設立
- 神田の松屋呉服店、日本で最初のバーゲンセール
- 時事新報主催で日本初の美人コンクール
1910年(明治43年)
- (株)いとう屋呉服店(松坂屋)設立
- 白瀬中尉が南極探検へ出発
1911年(明治44年)
- 帝国劇場開場
- 銀座に初のカフェ「ライオン」開店
- 日本橋の白木屋が百貨店初のエレベーターと回転ドアを設置
- ドイツから魔法瓶を輸入・販売、商品名「保温保冷二十四時間保証の真空瓶」
1912年(大正1年)
- 上野駅で電気式発車ベル
- 東京・有楽町でタクシー会社営業開始、4人乗りT型フォード使用
- ストックホルム・オリンピック大会に日本初参加
1913年(大正2年)
- 電気冷蔵庫発明(米)
- 第1次世界大戦
1914年(大正3年)
- 三越が小売業で初めてエスカレーターを設置
- セーフウェイ創業(米)
- 第一回全国中等野球大会開催
1916年(大正5年)
- 浅草オペラ勃興、最盛期
800号レジスター
電動のコントロール・ボタン