初めての加算・合計表示・明細記録付きレジスター
1919年(大正8年)~1925年(大正14年)
レジスターの歴史の中で、金額表示、レシート発行、取引記録、売上合計、取引回数の記録というレジスターの5大機能がついたのは、1919年(大正8年)の「1700号レジスター」が最初の製品でした。このころのレジスターは日々改良・開発が進み、各種分類合計器などの機能が付加されるようになりました。
レジスターの普及により、座売りから陳列販売方式が一般化し始めたのもこの頃です。三越にもNCRのレジスターが大量採用されました。レジスターの価値が認められ始めた証といえるでしょう。
関東大震災(1923年)
TOPICS
大正12年9月1日午前11時58分、関東地方に大地震が発生。震源は相模湾西部の地下28Km、マグニチュード7.9、全壊全焼家屋は575,394、半壊半焼家屋126,233、死者91,344人、行方不明13,275人をだし、被害総額は当時の額で55~65億円といわれています。
(学習研究社「新世紀百科事典」)
倒壊した木造家屋から出火した火は、枯れ草を燃やすように広がり電信電話・交通機関の混乱、ガス・水道などの停止でパニック状態になりました。この地震で浅草12階建ての凌雲閣が倒れ、古くからの文化遺産も倒壊したり焼失しました。
レジスターの普及により、陳列販売方式が一般化した
レジスターの配達はハーレー・ダビッドソンで
1700号レジスター
初めての加算機能、取引の明細とその合計表示
レシート発行
1919年(大正8年)
- 東京にバスが初お目見え
- (株)白木屋呉服店設立
- (株)髙島屋呉服店設立
日本金銭登録機(株)創立(日本NCRの創立)
1920年(大正9年)
- (株)大丸呉服店設立
- 洋華堂(イトーヨーカ堂)創業
- 宮崎県の小学校の、初めての女性校長誕生
2000号レジスター
1921年(大正10年)
- 三越、木綿の筒袖の上っ張りでデパートガールの制服をそろえる
1922年(大正11年)
- 大丸が週休制度を導入、毎週火曜日を定休日に
- アメリカから家庭用電気冷蔵庫を輸入
日本NCR、「灯台」(科学的経営管理の指針書)創刊
1923年(大正12年)
- 関東大震災
- 神戸の白木屋、床をタイル張りにし土足で入店可
1924年(大正13年)
- 百貨店協会創立(加盟八社)
- 十合呉服店(そごう百貨店)設立
1800号レジスター
レシート印刷にインク・リボンを採用
1925年(大正14年)
- 東京都港区愛宕山(あたごやま)から初のラジオ放送
- 東京六大学野球連盟成立