今をさかのぼること136年前、世界で初めてキャッシュ・レジスターを展開したナショナル・キャッシュ・レジスター・カンパニー、つまりNCRが米国に誕生しました。当時の米国で、大手企業の経営者の約6分の1はNCR出身者だったと言われています。彼らにより現代につながる米国ビジネス界の骨格が作られたのです。
その精神と経営ノウハウを受け継ぎ、100年前に日本で誕生したのが当社です。外資系企業のパイオニア的存在として、本社譲りの近代的な経営はもとより、今でいうグローバル経営を大正時代から行いました。それを日本市場に根付かせていくために、グローバルな手法に日本の心を織り込みながら、たくさんのお客様、その先にいる生活者の皆様の声にお応えしてきました。
同じ社名で1世紀 にわたりビジネスを継続して来られたのは、深くお付き合いいただいているお客様、日常の多くのシーンで当社製品をご利用いただく生活者の皆様によるご支援・ご協力、そして常に顧客視点で最良のサービスの提供に努める社員一人ひとりの努力があってのことです。感謝の気持ちしかありません。
そして、100年間続いた理由を私たちの中に求めるのなら、たえず「革新」に挑み続けたこと。ただし、変化を繰り返しながらもナショナル・キャッシュ・レジスター・カンパニーの名のもと決してビジネスのコアをぶらさなかったこと。そこで社会の「信頼」を確かなものにしたと自負しています。
自宅やオフィスに居ながらにしてモノの購入や金融サービスの利用が可能なネットワーク時代でも、当社ソリューションの主な活躍の場であるリアル店舗には、そこにしかない魅力があります。ネットで見つけた商品を実際に店頭で確かめ、購入して楽しんでいただく。人とふれあいながらも、デジタルを活用して新たな体験の機会を創出する。また、人手不足や働き方改革への対応が喫緊の課題となっている現在、省人化・無人化へ積極的に取り組み、生活者の皆様がストレスなくより快適に日々の生活を送れるよう高度なデジタルテクノロジーを活かしたサービスをご提供することで、お客様と共に社会の支援に繋げることが、私たちのミッションと考えています。
NCRは全世界をフィールドにした膨大なビジネス事例を有しています。それらを活用し、一歩先をゆくご提案を行えることが当社の大きな強み。これからも「革新」と「信頼」をキーワードに、お客様の新たな繁栄と成長をお手伝いさせていただくことを目指します。
次の100年に向けてどのような日本NCRを皆様にお見せできるのか、その楽しみに私自身が胸を躍らせています。どうぞご期待ください。
日本NCR株式会社
代表取締役社長